5年もたったので行程毎に使っている道具やコストを紹介して行こうと思います。

環境は基本的に6畳間の作業机でやっています。マンションの1階なので騒音とかの心配はありますが今のところ苦情はきていません。以外と靴作りに関しては音は出ないです。
これを聞いたら大分ハードルは下がったんじゃ無いでしょうか。

「目標は既製靴より良い靴を作る。」

始めるにあたって普通は教室に通うという選択肢がありますが私は独学を選びました。人に教えてもらうとそれだけが答えになった気がしてやりづらいのです。独学なら間違いと思わなければ間違いは無いですしww好きなようにできます。自分で考えるしかないのでそのあたりのあーでもない、こーでもないが楽しかったりします。情報を小出しで仕入れたときには試したりして、新しい事を知った時の楽しさは大きいです。
もし人にも作ってあげたいのでしたらさっさと教室に行って真っ当なやり方を学びましょう。あくまで独学は自分で履くから自己責任で誰にも迷惑をかけないがベースにあります。

どれくらいの物ができるかはNO16をみて下さい。

独学の良いとこ悪いとこです。

「メリット」
自宅で作れる環境を作るのは大きいです。好きな時に好きなペースでできます。移動時間も無駄にしなくて済みます。好きな所から始められます。いきなりローファーから作っても良いです。そして嫌いな作業は省力できます。今だにチャンは作った事無いですし、基本の基とどこでもいわれている包丁研ぎはやめました。

「デメリット」
独学で困ったのは主にラスト関連です。情報がほぼありません。いくつか見つけましたが結構アバウトでガイドライン程度でした。基本トライ&エラーでやっていったりきたりで凄く時間がかかります。独学ではなくてもラスト作りには答えが無さそうな感じはしています。各メーカー格好良さと履きやすさののバランス具合は考えが違いその分だけラストの設計の考えが多岐に渡り定型と言うものが無いのだと思います。
ですのでかっこよさ優先で細めに作ったり、履き心地優先にしてみたりの繰り返しです。
我慢強い人は仮靴だけを何度も繰り返した方が早いと思います。実際は作る前の作業を延々とやるのは嫌になるのでそこそこで妥協して作っちゃうんですよね。

後はうまい人(師匠)の実際の作業を見れないのは大きいです。今の職人さんはブログやインスタで惜しげも無く写真公開されているのでかなり勉強になります。ですが作業は見れないので見て学ぶがあまりできません。見て学べる事はかなり多いと思います。

次回からは本題に入り工程毎に紹介して行きます。

1.ラスト作成
2.パターン作成
3.アッパー作成
4.つり込み/底付け